時代を超えて愛されるHedi Slimaneのスタイルは、常に「過去」への鋭い洞察から生まれています。

ロンドンの路地裏、70年代のステージ、アメリカ西海岸のユースカルチャー───彼は過去の光景を、現代の空気感とともに再構築し、ありのままに表現してきました。

このページでは、当店のアイテムや私物に合わせて、彼のコレクションに影響を与えたインスピレーションや、サンプリング元となったヴィンテージピースを紹介していきます。

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Single Riders Jacket

デヴィッド・ボウイが『Heroes』のジャケット写真で着用したことで知られる襟・リブ付きのレザージャケット。

こちらのアルバムジャケットは世界的写真家の鋤田正義氏が撮影。

鋤田氏は「ボウイはもうジギーでも、シン・ホワイト・デュークでもない。ごくシンプルな服で、自分を見せようとしていた。」と語っています。

このことからも、フロントジップを首元まで閉めたストイックな見せ方は、ボウイなりの美学であり、ヒーロー像であることが推測できます。

タイトなシルエット、横一文字のフロントヨーク、ロングポイントの襟など、彼の着用型と同仕様のものは非常に希少で、今も高い人気を誇ります。

それをインスピレーション元として、エディ・スリマンもこちらのレザージャケットを愛用。

2016年、Vマガジンでカール・ラガーフェルドとの対談時に着用したことから、ファンの間では“Vマガレザー”とも呼ばれています。

また、彼がアメリカ・SOHOで着用していたことから“SOHOレザー”と呼ばれることも。

SAINT LAURENT PARISでも製品化されましたが、ネイビーカラーであったため、ブラックのヴィンテージモデルは今も根強い人気を誇ります。